5月の初めに、大学時代の友達が四国に遊びに来てくれた。
私の所属していた学科は女子が片手ほどしかいなかったが、全員と均等に良い距離感で過ごせていて、年に1回みんなで旅行に行く。生まれ育ちも、好きなものも生き方も、本当にてんでんばらばらなのだが、不思議と心地よいコミュニティに仕上がっている。みんな優しく適度にお互いに興味がない。これが功を奏しているのだろう。数々のテスト期間や論文執筆期間を一緒に過ごしたので、お互いのスタンスはかなり理解していて、たまにしか会わなくてもすんなり会話が進む。
この関係性が瀬戸内の有閑な気候のようだと思った。息がしやすい。
「グランピングに行こう」ということになり、この共通点を感じていた私は瀬戸内を提案した。1泊2日で今治市と尾道市を島中心にのんびり巡った。観光地に行くというより、海で寝そべったり気になるお店に入ってみたり。そんなゆるゆる旅の記録を写真とともに残す。
因島、お魚カレーとシーサイドブックカフェ
私たちの共通点は恐ろしく食い意地が張っていることだ。だからフォルダを見返しても食事の写真ばかりである。
1日目は本州の集合場所からドライブでしまなみ海道に入った。いいお天気。レモンで有名な因島に行って、「六大陸」というお店でランチした。
しまなみと言えばサイクリストの聖地、ということで自転車で来られている方もたくさんいた。大人気で待ちがあったが、看板犬のむーちゃんを眺めていたらあっという間であった(立派な犬小屋にいたのだが、インスタで確認すると夏はどうやら暑すぎるので出勤していないらしい。なんという福利厚生)。
洋食メニューも魅力的だったのだが、せっかくなのでみんなお魚のランチをチョイス。私は魚カレーを食べた。シンプルに具は魚(この日はおそらく鯛)のほぐし身のみ。魚の出汁の味が効いていた。
辛みも抑えめで万人が楽しめる分、辛党&スパイスカレーオタクの私としてはほんの少し物足りなかった。同じく魚出汁といえばスリランカカレーが思い浮かぶ。このカレーはスリランカカレーほどパンチが無くて、ほんの少し魚の臭みを隠しきれてない印象。魚好きなのでさほど気にはならなかったし、素材の味がかき消されてないという利点はある。
ご覧の通り、それぞれメイン以外の副菜も豪華。ミニ海鮮丼を中心にした六大陸ランチは、メインがもう一品つく。この日は魚のあらの塩焼き。桜鯛のフライもまるまる1匹の開きで超豪華、骨のまわりの美味しいとこまで楽しめる。
どちらも少しおすそ分けしてもらったのだが、とても美味しかった。
店員さんもフレンドリーですごく優しい。
そのあと海沿いを散策していて、見つけたブックカフェ「渚の交番 SEABRIDGE」へ。
何味か?というと……
忘れました!(すみません)
美味しかったという記憶はある。上に乗っているアイスが更にめちゃ美味しかった。
ここは絵本が中心のブックカフェで、普段なかなか家庭ではお目にかかれないビッグブックもたくさんある。みんなで「からすのパンやさん」を読んで盛り上がった。特に色んな種類のパンが勢ぞろいしているページ。
店内の席は写真の通り、カウンターもあるのだが、靴を脱いでくつろげるソファ席もあり、絵本をゆっくり楽しめる。
生口島でのグランピング
グランピングは初めてだったのだが、思った以上に快適だった。キャンプするほどのバイタリティが無い自分にはピッタリだった。
グランピング施設のBBQコースをハーフ(食材の量が半分)で予約していて、プラスで肉や魚介類を産直市場で買って行った。冒頭で言った通り、全員食い意地が張ってるために完全に買いすぎた。
産直市でメスティンに入りそうな小さい真鯛が売っていたので、愛媛名物の鯛めしを作った。お米は高知の「天空の郷」のヒノヒカリ。ネットで調べても、メスティンで鯛めしを作っている事例が少なくて、完全に目分量と感覚で作った。友達が美味しいと言って完食してくれてうれしかった。三つ葉が無かったのが惜しい!
この日だけで鯛を3匹食べている計算。ごちそうさまでした。
テント内でできるプラネタリウムも無料でついていた。室内とは言え、全面青いと圧巻だった。おなか一杯になって、心地よいベッドでぐっすり眠った。グランピングのメリットは何よりこのベッドにあると思う。キャンプと違って、ホテルライクなベッドで眠れるから。
1投稿で終わるかな、と思っていたのだが、1日分で2000字超えたので2つに分けようと思います。つづく!